思い出の道

国道439号



2001年9月23日 国道438号×439号見ノ越にて


 2001年、その年だけで僕は全部の国道(当時457本が供用開始済み)に足を踏み入れた。(数100m踏み入れただけのも含む)。その頃、国道MLの中で1年間で何本の国道を踏めるかという遊びが流行っていた(?)のだ。

 その最後となる457本目に選んだのがR439。下野康史さんの「今度は、この3ケタ国道を走ってみたい。」という本(日本交通公社1995年出版)を読んでから、何かの機会にこの国道は行きたいなぁ、とずっと思っていたのだ。

 そしてその機会は訪れた。9月23日は結婚記念日。5月半ばに踏み遊びの完走を決意したときに、この日にR439で、しかも起点から終点までの一気で終わらせようと決めていた。
 22日に大阪〜足摺のフェリーにて高知県に入り、嫁さんと共に生涯の47都道府県目を踏み。R439を踏まないように四国内を走り徳島へ。

 翌23日はとても良い天気。7時頃出発。起終点リストによるとR439の起点はR192交点だが、(?)が付いているので大事をとってかちどき橋南詰から走り始める。R438重複区間はまったりと。朝早くに走り出したのに、妙にクルマが多いなぁ。徳島の人は朝が早いのか?と思っていたら、墓地のあたりで路駐だらけ。そういえばお彼岸だった。狭い道を堪能し、見ノ越へ。

 9時20分ごろ、ついにR438×R439交点にて457本目踏み。つい嬉しくて記念撮影などしてしまう。
 あとは終点中村へ向けひた走り。東祖谷山村の奥祖谷二重かずら橋で観光。これは面白かった。嫁さんも満足。「あとは好きに走っていいよ」だと。

 京柱峠で高松から来たライダーに話しかけられる。石川ナンバーが気になったそうだ。その時の会話。
  僕:今日、この439で全国道踏み終わったんですよ。
    あ、塗りじゃなくって踏んだだけですけどね。
  ラ:何年かかったんですか?
  僕:いや、今年でですけど…
  ラ:(唖然)
 その時の表情がなかなか面白かった。普通の人には考えがたいのだろうな。

 いいかげんだる〜くなってきた頃、仁淀・東津野村境の矢筈トンネル手前で「四万十川源流」の看板発見。これは行かねばと寄り道する。
 クルマで行ける所まで行くと、「徒歩25分」の看板が。夕暮れが迫っていたので考えていると、源流から降りてきたライダーが。「10分くらいでしたよ」の言葉を信じて歩き始める。結局15分くらいかかってしまったが行って満足だった。

 後はただ惰性で走る。最後とも言える杓子峠を越える頃にはとっぷり日も暮れてしまった。それでも19時前にR439一気完。道路時刻表の記載時間より大幅に時間をかけてしまったが満足感は大きかった。

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